コンクールの審査について考えること
- とし子先生

- 2月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2月23日
~ 動画審査と公平性~ 最近、評価の公平性について興味深い研究が発表されています。経済学者の 中室牧子氏らの研究では、コンクールや面接のように順番に評価していく仕組みでは、実力とは別に「順番」が結果に影響することがあると示されています。 ピアノコンクールでも同じ傾向が見られ、特に最初の方に演奏する人は、審査員がまだ全体のレベルを把握しきれていないため、やや慎重な評価になりがちです。これは審査員の能力の問題というより、仕組み上どうしても起こりやすい現象なのだと言われています。私も自分や生徒さん達がコンクールで演奏する際、やはり演奏順が気になってしまいます。 ところが、近年、国内外のコンクールや留学審査の演奏など「動画を送る予選」スタイルが増えています。(便利な時代になりました!) 近々、開催予定のかわさきピアノコンクールの予選動画審査を担当することになり、この研究を読みながら、改めて審査という仕事の責任の重さを感じています。
この動画審査には、いくつかの良い点があります。たとえば、演奏を聴き返したり、別の演奏と比較したりできるため、最初に演奏した方が不利になりにくいという利点があります。さらに、講評を落ち着いて書けることも動画審査の大きな特徴です。

コンクールは順位だけでなく、学びの機会ですので、お子さんにとって今後の成長につながる言葉を届けられるよう、丁寧に聴きたいと思います。予選でどんな演奏が聴けるか今から楽しみにしています。
コンクールの結果は気になるものですが、結果だけがすべてではありません。本番に向けて努力した過程や、音楽に向き合う経験そのものが、お子さんにとって大きな財産になります。審査に関わる立場として、一人ひとりの演奏に真摯に向き合い、できるだけ公平で、そして教育的な審査となるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
そして、予選を突破した勇者たちの生のパワフルな演奏を8月27日28日の本選(決勝)で聴けること、楽しみにしています。どうぞチャレンジャーの皆さま、心を燃やしてがんばってください!!!
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今日は、ちょっとマジメな私でした。




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